★ 目覚めの一曲 #30 ★
「あまりにも日本の素晴らしさを知らない。」
皇紀2677年、一月。新しい年を迎えました。これからも私たちが住むこの国は長い歴史を刻みます。ただ... 日本に生まれたのにも拘らず、あまりにも日本の事を知らない。日々その様に感じています。「古事記」を読んでいると、日本人固有の思考に出会えます。「好奇心」は無知であることを知る、学ぶことの本質はその為にあるのかも知れません。私たちは日常生活で使っている言葉の多くを無意識に発しています。その言葉の意図するものが分かる瞬間を味わえます。日本人としての思考が其処に存在します。
「言霊」、言葉そのものに「意志」のようなものが存在するとか... 言葉は思考と現実の狭間に存在します。言葉は単なる道具ではなく、意志を具現化する大切な存在です。否定的な言葉や批判がましい言動など、極力表現しないように心がけたいと考えています。活躍できる環境は自らの意志で選べると信じます。日本で活躍した諸先輩方はそれができるよう尽力されてきたと感じるからです。皆さまのご健康とご多幸を希望しております。今年も精一杯人生を享受したいと存じます。
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毎週木曜日の朝、
古事記の読書と内容をまとめています。
~ 今回はいつもの喫茶店ではなく、
市外の同じ系列店に出かけました。~
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「古事記」にまつわるお話。
「シラス・ウシハク・大御宝」
「古事記」に触れるまで、上記三つの概念など存じ上げませんでした。民は最高権威からの預かりものであり、宝である存在。民を「大御宝」として慈しむ統治をシラスと呼ぶのだそうです。国のあり方や運営に於いて、為政者と民が力を合わせ易い。その様に考えています。主(ウシ)佩く(ハク)とは、権力者が私的に支配することを意味します。ウシハクは対義語でありながら、善悪ではなくシラスを補完する概念。非常時にトップダウンで指示命令することを示しているようです。
「皇統と軍権」
軍権を掌握すれば国家の統治権を手にすることを意味します。源頼朝、徳川家康などは軍権を掌握した有名な人物です。それにも関わらず、天皇より宣下(せんげ)を受けます。支那大陸や朝鮮半島では、軍権を手に入れた人物が統治権を手に入れます。「易姓革命」なる思想もあり、多くの国が興亡したとされています。また、陸続きなので異民族の侵入も絶えません。屠城(とじょう)を回避するため、街ごと城壁が巡らされたそうです。支配をするか、収奪を受けるのか? 立場が二極化しているようです。故に支那大陸や朝鮮半島には数千年もの歴史を刻んだ国家は存在しないのです。
為政者と民が力を合わせて来たからこそ、世界最古と呼ばれる程長きに渡り存続し得たと推測します。勿論、「シラス・ウシハク・大御宝」は日本固有のものです。これらのことを現状はこのように理解していますが、また後日新たな発見があるやも知れません。それだけ奥行の深い内容のようです。興味を持って学ぶことの楽しみなのでしょうか?
☆★☆━━━━━━━━━━━━━━第22回<<
七冊の内、
七冊目を読み進めます。
新釈古事記伝・第七集「八俣遠呂智(やまたのおろち)」、
第四章 「かがみ」を読みました。
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「八咫鏡(やたのかがみ)」
「三種の神器」の一つでレガレア、即ち王権や皇統の証です。常世の長鳴鳥(とこよのながなきどり)を天岩屋戸の前で鳴かせるように提案した思兼神(常世思金神)でした。次の提案は天照大御神に見立てた「鏡」を作ることでした。著者・阿部國治氏の見解を味わいたいと存じます。
思兼神は伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと)に「鏡」の製作を指示します。天照大御神(ひのかみ)のお姿を表現するものとして、「日」の形をした鏡を作ったと説明しています。物や物事に思い入れをする発想はどうやら日本人固有のもののようです。これを古語を用いて「産霊(むすび)の心」と、表現しています。天照大御神のお籠りに反省した八百万の神々。その心は真心であり、「ひのかみ」の分け御霊としての心。清明心(あかきこころ)があればその心を必ず行為に現し、物事の上に現わす。これを日本人の根本的な思想と説明しています。
さて、今朝の目覚めの一曲は...
Andrea Bocelli & Sandy
Corcovado
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https://youtu.be/raNc3s-coD4
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