★ 目覚めの一曲 #18 ★

~ 日本人の最高目標 ~

日本人の最高目標は「うるわしきひと」になること。一番印象に残った文章でした。経済社会にある現代日本では忘れがちです。「高い地位」、「名を挙げること」、「お金を儲けること」... これらは現代社会で自らの居場所を維持するためにどうしても意識すべき事だからです。「うるわし」とは、現代の漢字で"麗"。古事記では"善"と表記するそうです。「真・善・美・愛」に満たされた、「すべて、それで、よろしい」状態を意味するようです。また、「ひのかみ」のみ「うるわしさ」を決めることができるそうです。

今回は第7回目を迎えました。新釈古事記伝・第4集「受け日」、第三章「いつのをたけび」を読みました。天照大御神が男神の装いで須佐之男命と面会する場面です。「いつのをたけび」は漢字で、「伊都之男建」「稜威之男建」「稜威之雄建」と表現。伊邪那岐大御神の怒りで心が洗われた須佐之男命。修行の為の「まいのぼり」でした。天照大御神が男神の装いで、「いかなる力、謀(智彗)にも決して負けないぞ」と、言う威力を示します。改心した弟を親切心やもてなしで歓迎するのではなく、「戦姿」で出迎えたのでした。

「孟母断機(もうぼだんき)の教え」の逸話が、この場面の真意を理解するのにとても役立ちました。孟子が修業を投げ出して、母に会いに行きました。ところが、ご母堂は制作中の織物を断ち切って、息子を追い返しました。また、「和御魂」や「荒御魂」を用いての表現もありました。和御魂(にぎみたま)を根本にして、和御魂を実現するために活動する荒御魂(ありみたま)が「いつのおたけび」であると。「稜威の雄叫び(いつのおたけび)」 "い"に基づく勇気。即ち、正義を実現する為の「言葉や智謀」。「ひのかみ」の御稜威(みいつ)の光の力と智謀。その形をとって現われた姿。弟・須佐之男命を「完全な麗(うるわ)しき心の状態」に整えるのが役目... 天照大御神は男神の装い(戦姿)で、その役目をお示しになったのでした。稜威の雄叫び、その「ひかり」による禊(みそぎ)。

「主体性」、横文字でアイデンティティー。ある日... 日々の生活で疑問に感じた事から、世の中の大きな変化に気が付きました。その過程で覚えた様々な葛藤。そんな思いの中で、脈々と続いて来たこと、自らの「主体性」を探しました。凡そ1300年前、私たちの祖先は国家存亡の危機にありました。その中で編纂された国書が「古事記」です。自らの「主体性」を求めました。

つくば市内の喫茶店で、阿部國治著「新釈古事記伝(全七巻)」を読んでいます。現状、事前に告知せずに一人で読んでいます。

~「日本に生まれたことを大切に感じる思い」~

いつかご一緒頂く方が現れればいいと、のんびりと思い描いております。毎週木曜日朝開店から2時間を目安にしてます。平日なので出入り自由が宜しいかと...

さて、今朝の目覚めの一曲は...

Chie Ayado - My Way

https://youtu.be/1X5FmqGeYTw