★ 目覚めの一曲 #15 ★

暑い日が続いています。皆さまは如何お過ごしですか? 独りよがりな「読書会」、今回は4回目です。事の善悪や背景など抜きにして、日本の文化や歴史を肯定する機会が稀な環境で多感な頃過ごしました。日本の良さを学びたい。近年、純粋な気持ちでそう考えるようになりました。その気持ちが高まった頃に「新釈古事記伝」出会いました。現状、独りで読んでいます。その内容をまとめて感想の記載のみです。

前回は七冊一組の三冊目「少彦名」を途中まで読みました。大国主命は名無し坊・少名毘古那神(すくなびこなのかみ)と共に国造りの事業を営みます。~ 少名毘古那神は日本書紀では少彦名命(すくなびこなのみこと)と呼ばれ、民間では「すくなさま」と親しまれているようです。~ 三冊目の後半は少名毘古那神との別れ、その後の物語について触れられています。「すくなさま」との出会いで、仕事に対する喜びを見出した大国主命。その別れにはさぞかし落胆したことと想像されます。「我は汝の幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)である」。大物主神が、海の彼方から光り輝く神様として出現します。いささか表現に難儀を覚えました。神話の世界は子供の頃、おとぎ話で見聞きした経験しかないのですから。自分なりに理解したものを自分の言葉で表現したいと考えます。大国主命の内面が顕現(けんげん)し、大物主神として出現。自らの内面を肯定し、自信を付けた(付けさせた)のではないかと推測します。

ここからは自らの勝手な解釈ですが... 古代日本の信仰の地である三輪山に大国主命の内面そのものを大物主神として祭ったこと。現代風に表現すると... 心の在り方や思考のモデルを繰返し確認する場所と機会をそこに求めたのではと感じました。

さて、今朝の「目覚めの一曲」は...

Emmylou Harris
The Tennessee Waltz