★ 目覚めの一曲 #34 ★「 一霊四魂と明治維新の原理」
清々しくスタートしましょう(^^♪
今週は「今朝の目覚めの一曲」からご紹介致します。
Earth, Wind & Fire
Boogie Wonderland
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https://youtu.be/god7hAPv8f0
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毎週木曜日の朝、行きつけの喫茶店で
古事記の読書と内容をまとめています。
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「古事記」にまつわるお話。
『起死回生の古事記』
~ 彦島租借阻止の逸話-伊藤博文による述懐 ~
幕末、長州藩と英仏蘭米の列強四国間に馬関戦争(1864年)が勃発しました。
~ 賠償金額は同意するが、幕府の命令での戦故、支払責任は幕府にある。~
戦闘行為そのものでは惨憺たる結果でしたが、講和に至るまでが注目に値します。当時、投獄中だった高杉晋作が急遽、交渉役として登用されます。通訳を伊藤俊輔(後の伊藤博文)が担当します。賠償請求他多くの要求を呑みますが、彦島の租借要求を見事跳ね除けます。
伊藤博文の述懐によると、高杉晋作は古事記を基に滔々と捲し立てたらしいのです:
『「汝ウシハクこの国は、我が御子のシラス国ぞ」と、アマテラスが仰せである...』
国譲り神話を用いたか否か? どのように通訳・俊輔が翻訳したか? その確証は得られませんが(^^; ただ、「神託を受けて統治する国土を他国に分け与えることはできない」と、その正当性がしっかりと伝わったのだと推測されます。
歴史評論家・倉山満氏による逸話紹介がとてつもなく痛快です!
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ご存知のように、高杉晋作と伊藤博文は共に山鹿流師範・吉田松陰の門下生です。
☆★☆━━━━━━━━━━━━━━第27回<<
七冊の内、
七冊目を読み進めます。
新釈古事記伝・第七集「八俣遠呂智(やまたのおろち)」、
第七章 「いほつのまさかき」を読みました。
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「五百津真賢木(いほつのまさかき)」その3
~ 一霊四魂と明治維新の原理 ~
◆ 五百津真賢木と魂 ◆
「五百津真賢木(いほつのまさかき)」には「珠・鏡・丹寸手(にぎて・和幣)」が懸けられています。その様子を著者・阿部國治氏は高天原の理想と日本国体の根本原理を表現すると説明しました。今回は「一霊四魂」の概念を用いて説明します:
- 五百津真賢木そのものを和御珠
- 御鏡を純粋な形で現れた和御珠
- 神珠を奇御珠
- 丹寸手を幸御珠
荒御珠(あらみまた)の活動を二つの面に分けた名称を奇御珠(くしみたま)・幸御珠(さきみたま)と表現します。
- 奇御珠:統一的・帰一的・保守的・主体的
- 幸御珠:発展的・分化的・前進的・客体的
「奇・くし」は物を統一する作用を表す言葉。「幸・さき」は物を分裂、前進させる作用を表す言葉。荒御珠の実態は和御珠(にぎみたま)であると、著者・阿部國治氏は説明します。
◆ 五百津真賢木と維新 ◆
~ 維新は国体明徴である ~
「五百津真賢木」に珠・鏡・丹寸手が懸けられた様子から、阿部國治氏は日本に於ける「維新の原理」を説明します。
- 現状の打開
- 根本に帰る
- 根本から出る力によって新しい状態ができる
維新とは、根本の「いのち」の力が強くなって、現在の行き詰まった状態が改まるのだそうです。行き詰まった状態を打破するのではなく、革新や革命でもなく、「いのち」を改めることでもないようです。即ち、国体明徴(こくたいめいちょう)及び、建国原理を明らかにすることが「維新の原理」に含まれているのだそうです。 維新が行われる必須条件が明示される存在が、三者奉掲の「五百津真賢木」だと解説します。
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