★ 目覚めの一曲 #29 ★
「距離感のある場所」
現在読み進めている「新釈古事記伝」は七冊もあるコンテンツです。半年前に読み始めましたが、ようやく残り5章となりました。心境の変化もあったようです。普段の生活にも良い変化も起きました。巷では古事記など神話や歴史を学ぶ勉強会があるようです。見学に出かける機会があれば楽しいと考えてます。
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毎週木曜日の朝、行きつけの喫茶店で
古事記の読書と内容をまとめています。
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「古事記」にまつわるお話。
「飛鳥時代の兵士・大伴部博麻(おおともべのはかま)」
前回までは興味を持ったキッカケ、そのお話をしてきました。これからは「古事記」を通じて知り得たことや、思い描いていることなどをお話しできればと考えております。飛鳥時代の兵士に大伴部博麻(おおともべのはかま)と言う人物がいました。
白村江の戦い。天智二年(663年)に朝鮮半島で国際戦争が行われました。高句麗国が唐に滅ぼされ、連合した新羅と唐は百済を滅ぼします。当時、日本は倭国と呼ばれ、朝鮮半島に影響力を持っていたとされています。百済復興の為に倭国が出兵します。兵の一員として参加した大伴部博麻は捕虜として、長安に送られてしまいます。唐が倭国侵略を企てていることを知ります。自らを奴隷として売ることで、仲間四人の渡航費を捻出します。
朝廷は知らせを受けて防備を固めることができました。大伴部博麻は三十年余を経て帰国。稀代の愛国者として、持統天皇の詔勅(しょうちょく)を受けます。「愛国」の語源がこの逸話(日本書紀)から生まれます。
☆★☆━━━━━━━━━━━━━━第21回<<
七冊の内、
七冊目を読み進めます。
新釈古事記伝・第七集「八俣遠呂智(やまたのおろち)」、
第三章 「とこよのながなきどり」を読みました。
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天照大御神が天岩屋戸にお籠(こも)りになり、八百万の神々が天安河原に集合しました。「思兼神(常世思金神)」が登場し、常世の長鳴鳥(とこよのながなきどり)を集め、天岩屋戸の前で鳴かせるよう提案します。物語の上では、"鳥が鳴いただけ"の描写なのですが... 大和言葉には「言霊」と言う概念があります。「いろは」其々の文字に意味が存在します。同様に、「文字」の裏や奥に表現されている、何かしら大切なことを読み解くのがとても面白いようです。日本国民にとって、「実生活指導の原理が記されている」と、著者・阿部國治氏が説明しています。禍に嘆き悲しみ、"ひ"の本質と貴さを永遠に訴えかける存在。
須佐之男命と八百万の神々との間に勝佐備(搗ち合い)が生じました。その過程で禍が生じ、多くの者が嘆き悲しんだそうです。「常世の長鳴鳥」をその代弁者の位置付けのように表現しています。鳥の声を借りて表現しているもの。即ち、"ひ"の本質と貴さを永遠に鳴き止むことなく伝えようとしているのだそうです。おとぎ話などで知っている「天岩屋戸」とは趣が異なるようです。
さて、今朝の目覚めの一曲は...
The Beatles
Revolution
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https://youtu.be/BGLGzRXY5Bw
※ お知らせ ※
年末年始により、次回更新は一月中旬の予定です。
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