『日本人の誇り』

「於是須佐之男命答白、各宇気比而生子。」

ここに須佐之男命答へ白(まお)ししく、「各誓ひて子生まむ」とまをしき。五十日で雨。流石に、行きつけの喫茶店には殆ど人がいませんでした。前日に高熱を出し、半ば諦めかけました。あまり負担も感じずにできたので良かったです。

現状、一人で活動しています。読んだことをノートにまとめて、発表しています。普段、何気なく使っている言葉。読み進めることで、古代日本民族の世界観・人生観を感じられます。「古語」を紐解く感覚でとても楽しいです。先日、遠方の方に参加の表明を頂きました。まだ、「会」の名称もなく、正に手探りの状態です。これからの運営をどのようにするか? イメージを膨らませながら読み進めています。第八回目を迎えました。とても嬉しかったです。今回で七冊の内、四冊目を読み終えました。

新釈古事記伝・第4集「受け日」、第四章「うけひ」を読みました。須佐之男命が「みこ」を生む場面です。「うけひ」を漢字で表現してみます。

①古事記: 宇気比

②万葉集: 得飼飯 受日

③日本書紀: 誓約 誓

今回の趣旨に一番適切な漢字は「受日」。外部にある"ひ"の「ひかり」を受ける。内部にある"ひ"の「ひかり」を諾(う)/肯ける。須佐之男命は「清明心(あかきこころ)」を証明するよう、天照大神より命を受けます。その時のやり取り、磨き合いを「受日」と称するようです。天照大神の"ひ"の光を受けての喜び。伊邪那岐大御神から"い"の力を見出す。それらを諾(う)けての「うけひ」。天照大神はもう一つ証を立てるよう促します:

「うけひ」を徹底して「みこ」を生みましょう。『伊邪那岐(いざなぎ)、伊邪那美(いざなみ)の二柱の神の「いざな」の意義込みを身に受ける。高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、神産巣日神(かみむすびのかみ)の「むすび」の実現。天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)の"み"を現す「こ」を産む。』"ひ"の照るところ"ひ"の光が現れるところで、「ひと」の元となる「みこ」を産むことに致しましょう... 須佐之男命がそのように仰せになったと、著者は表現しています。「根本の力」、万民に確実に存在するもの。根本の力を"ひ"。それをもつ人間を「ひと」と申します。その「根本の力」が「こころ」として動く時、「まごころ」と表現します。「うけひ」は「まごころ」と「まごころ」の頷(うなず)きあい。それは、「人生の楽しさや喜ばしさとして、至上のもの」と、著者は力説しています。

《 自分も含め、初めて古事記に触れる方にはいささか理解に苦しむかと... 》

1945年、GHQにより「新釈古事記伝」は闇に葬られたと記載(pp.158)されています。神話の中には、原始時代から古代にかけての日本民族の世界観・人生観が語られているそうです。抽象的な表現も多く、どのように記載するか... 時折、困惑してしまいます。自らの主体性と好奇心が勝っているのだと思います。

さて、今日はいつもの目覚めの一曲ではなく、このコンテンツをお伝えしたいと存じます。

竹田恒泰氏

「全ての日本人に聴いて欲しい」

https://youtu.be/5pnUzfULTl4